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環境意識の高まりや燃料価格の高騰などで、エコカーへの関心は高まる一方。脚光を浴びるのはハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)だが、このところ燃費性能に優れるガソリン車の登場が相次ぐ。エンジン性能などを飛躍的に高め、HV並みの燃費を実現するという。陰に隠れがちだったガソリン車は「第3のエコカー」として存在感を示せるか。燃費を巡ってガソリン車の逆襲が始まった。(後藤信之)2011.9.15(木)日刊工業新聞より
10年後も主役の座に
ダイハツ上級執行役員の福塚政廣さんは「燃費向上のための〝飛び道具”は残されていない。あらゆる角度から既存技術を見直すことが必要」と強調する。マツダも自動車の燃費性能を高める技術を「スカイアクティブ」と総称し、エンジンをはじめ、ボディーや変速機などの開発を推進。12年初頭にはスカイアクティブを全面採用した「CX-5」を発売する計画だ。
各社がガソリン車の改善に取り組む理由は何なのか。実はHVやEVなど次世代エコカーのシェアはまだわずか。
HVなどに比べ部品点数が少なく低価格であるガソリン車やディーゼル車は、新興国での販売がけん引役となり、10年後も中心的な存在、というのが業界の見方。さらに、ガソリンエンジンは、燃料から得た熱エネルギーのうち3割程度しか車を動かすための動力に利用できていないのが実態で、改善の余地が大きい-というのも理由の一つだ。
当面、自動車メーカーにとってガソリン車の燃費改善は重要テーマであり続ける。ガソリン車がどのような進化を遂げるのか、注目が高まっている。